「潰れる覚悟でいく!」河原勇人、3年ぶり2回目の制覇

2011. 04. 28
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最高のコンディションに恵まれた第27回「全日本トライアスロン宮古島大会」は、バイクを終えた時点で11位だった河原勇人選手(東京)がランで10人抜きをみせ、みごと3年ぶり2回目の優勝を果たした。一夜明けた25日、宮古島市陸上競技場に現れた同選手に優勝の喜びと今シーズンの抱負を聞いた。


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集中力と感謝の気持ちが
優勝までの道のりを支えてくれた

 

優勝から離れた3年間は「長い、忍耐の時間」だったという。

「今回優勝できたのは、周囲のみなさんが支えてくださったおかげです。これまでの大会は自分が勝つことしか考えない、どちらかというと"守り"のレースをしていたように思います」

攻めのレースに転じることができたのは、福島出身の西内選手ら国内有数の選手が出場し、日本の復興のために優勝を目指していたこと。そして宮古島の人々への思いもある。

「震災直後のレースという苦しい状況下で復興支援を目的として開催を決断してくれました。1年前から準備を始め、さとうきび収穫の忙しい時期なのに前日まで選手の安全を考えて道路を掃除し、応援してくれる島のみなさん。本当に感謝しています」
自分も負けてはいられない。自分のこれまでのようなちっぽけな考えでは申し訳ない。今回は潰れる覚悟で突っ走ろう。自分が潰れても、きっと他の日本人選手が優勝してくれる...。35キロ付近で"限界"を感じながらも攻めのレースができたのは、「最後まで集中力と感謝の気持ちが切れなかった」からだ。

今シーズンの抱負を聞くと、現在注目されている「福井英郎選手との対決が楽しみ」と意気込んだ。

「彼は僕と同じ77年生まれの同期。51.5がメインのバイクが強い日本代表選手でしたが、最近ではミドルにも挑戦し、成績を収めています」

直接対決は、9月に開催される佐渡国際トライアスロン大会(日本選手権)だ。

「今回の優勝は小さな一歩、通過点です。これからもトライアスリートとしてさらに成長し、世界で勝てる選手になりたい。応援、よろしくお願いします!」

 

Text:Yoshiko Kokubo

Photo:Maystorm, Takuya Yoshimoto