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アイアンマンジャパン北海道

アイアンマンジャパン北海道

RACE DATA

開催日 2013/8/31(土)
結果 【男子トップ3】
1 Martin Jensen 8:47:53
2 Petr Vabrousek 9:19:52
3 戸原 開人 9:27:30
【女子トップ3】
1 Shiao-Yu Li 10:12:42
2 Michelle Wu 10:19:24
3 酒井 絵美 10:24:19

参加して取材した人:奥山 潤

■ 復活アイアンマンジャパン!

2009年長崎五島大会以来4年ぶりにアイアンマンジャパンが復活。4年前はレース自体中止だったため、実に5年ぶりのレースとなりました。待ちに待ったアイアンマンジャパン復活の地は、北の大地北海道洞爺湖。
2011年宮古島大会以来2回目のロング、初アイアンマンに参加しました!

■ 洞爺湖文化センターでの選手受付&EXPO

8/28(水)、選手受付&EXPOスタート。初日は午後から第一回目の選手受付。レース3日前の会場はまだまだゆったりモード。それでもコース説明を聞く選手の真剣さにアイアンマンへの高いモチベーションを感じました。翌日は8割以上の選手が受付。200人を超える外国人選手も含めて、会場も盛り上がってきました。選手はバイクブランドやグッズブランド、アイアンマンストアなどを見ながら、レース直前の最後の準備を行っていました。

■ 前夜祭&試泳

8/29(木)夜、ゴール会場の洞爺湖万世閣での前夜祭。
会場内は翌々日にひかえたレースの話題で持ちきり。そんな中「淡水は浮力がない!?」、いろんな人に言われて、だんだん不安になってきました。今まで海でのレース経験しかない私にとって、直前になって大きなプレッシャーが!?でも待てよ、普段はプールで泳いでるのに、そんなに浮力が違うのかな???
8/30(金)レース前日、試泳。当初、レース当日以外は遊泳禁止でしたが、選手の安全性を考え、前日に試泳できることになりました。
淡水の不安を払拭するため、さっそく試泳会場へ。ウェットに着替えて泳いだところ、湖水は思っていたより冷たくなく、また浮力もそんなに気になりませんでした。それよりもさっき食べたばかりのラーメンでお腹がいっぱいで、ウェットが苦しかった(笑)
バイクチェック、トランジション準備を終え、いよいよあとは明日のスタートを待つばかりです。

■ 緊張と興奮、そして覚悟の時間

なんどもレースをイメージしながら補給食の確認をした後、22時過ぎに就寝したものの、緊張と興奮で30分おきに時計が気になり、気付いたらあっという間に午前3時。お風呂に入って身体を起こし、4時には会場に向けて出発。
まだ真っ暗な洞爺湖を歩きながら、まもなく始まる長い一日の覚悟を決めます。このくらいの時間になると、不思議と前夜の緊張感はほとんど無くなり、いい意味での覚悟が決ります。ロングディスタンスのスタート前にしか感じることのできないこの感覚は、なんとも言えません。

■ いよいよスタート

最後のトランジションチェックを終えてスタート会場へ。ウェットに着替えて、スイムチェック。気持ちも入ってきているからか、昨日の試泳よりも体調はいい。
プロカテゴリーの第1ウェーブのスタートから13分後、6時13分第3ウェーブのスタート。フローティングスタート、最初から湖水に浸かっているので、スタートと同時に泳ぎ出し。調子は悪くない、まずまずいい感じでスタートできました。
1+2/3周回のスイムコース、まずはあせらず1周目。湖水のため、口に入ってもしょっぱくないことに不思議な感覚を覚えながら、浮力も問題なく、バトルもなく、順調に泳ぎます。途中、泳力のある後続ウェーブの選手に追いつかれると少々緊張するものの、徐々に自分のペースを掴み、1周回目をフィニッシュし、残りの2/3周回も特にトラブルも無く、ほぼ練習通り1時間28分でスイムフィニッシュ。

■ 難関のバイク

さぁ、私にとってはここからが本当の意味での本番。途中5箇所で制限時間があるアップダウンの激しいバイクコース、事前に書いた制限時間のメモを持ってバイクスタート。最初の約25kmは景観のよい湖畔のフラットな道を快走。そこからアップダウン激しいコースに入ったとたんに、一気にペースダウン。

■ 降雨とトラブル!!!

スイムの貯金をなるべく減らさないようにと思いながらも、確実に時間を使っていきます。それでもまずは半分くらいまで順調に行きたいと思っていたら、バイクスタートから3時間が過ぎた11時頃、雨が降り出しました。
降雨予報の15時頃よりも早く降り出した雨、大雨にならないことを願いつつ走行。中間の90kmが近づいてきた82,3km地点、急坂を下っていたときにトラブル発生!!少しでも早く下り切ろうと減速せずに走行していたら、途中の段差で「ガシャン!」。前輪がパンクしてハンドルがフラフラ、スピードも出ていたので落車するかと思ったものの、なんとか停止することができました。
レース中はじめてのパンク。時間に余裕のない私にとって、半分まで行っていない地点でのパンクは致命傷。すっかり意気消沈しつつも、しかたなくパンク修理。同じ場所でパンクした人と制限時間の話しなどをしながら、パンク修理完了。
さぁ、あきらめずに再出発と思ってバイクに乗ったら、前輪がガタガタ!?えっ!?なんかおかしいぞ!と思いながら、次のエイドまで行こうか、メカニックを呼ぼうか悩んでいたところにメカニックカーが!さっそくバイクをチェックしてもらったところ、リムが歪んで、このままでは走行中にバーストする危険もとのこと。すぐにレンタルホイールを貸していただき、頑張って完走してください!と送り出していただきました。

■ トラブルのおかげで

20分以上ロスしてしまった私は、バイクフィニッシュは難しいと思いつつ、どうせダメなら行けるとこまで頑張ろうと。トラブルの時間で多少疲労が回復したことと、開き直って走りはじめたことで、徐々に制限時間内のフィニッシュの可能性が。それでも後半は長くて緩い上り坂に苦しみ、最後の難関7.5%の激坂を上り、最終関門を突破。
残りは行きに快走した湖畔のフラットなコース。相変わらず降り続く雨でしたが、そのおかげで汗量も抑えられ、疲労感もそれほど大きくなく、徐々にペースアップ。なんとか制限時間25分を残してバイクフィニッシュ!!!

■ さぁ、あとはランのみ

ランの制限時間を考えると、バイクフィニッシュさえできれば、完走できると思っていたので、ここで少し安堵しました。でもこれからまだ42.195km。相変わらずの雨と夕方以降の気温低下による低体温、ハンガーノックや足がつったり・・・。体の状態だけは常に気を付けて、トランジションでしっかり補給&着替えた後にランスタート。まずは中間点まで走ろうとマイペースで入ったところ、思った以上に体が動くのでひとまず安心。

■ いろいろなところにダメージが

この感じなら楽に行けるかな?なんて思っていたら10kmを過ぎるとあちこちにダメージが。右ふくらはぎ、左足首、右腹側筋と徐々に痛みが広がり、内臓にも違和感が広がってきました。
水分、塩分、補給、体の痛みなど、25km以降はとにかく潰れないことだけを考え、走ったり歩いたり・・・。30km過ぎにはゴール会場近くでの洞爺湖ロングラン花火が見え、あと10km、あと9kmと進みました。

■ IRONMANになりました!

最後はもう身体には力が残っていませんでしたが、ようやくあのIRONMANのフィニッシュが。16時間13分38秒。今年2月にエントリーをして以来、勝手に盛り上がり、勝手に興奮して、そして不安になり。いつかはIRONMANに出てフィニッシュしてみたいと思っていたゴールを越えたとき、本当にホッとしました。時間はともかく、アイアンマンを完走できて本当によかったです。
頑張った自分ももちろん褒めてあげたいところですが(笑)、この大会を作りそして運営してくれたすべての方々、ボランティアの方々に本当に本当に感謝したいと思います。

■ 雨の中のボランティアの方々に大感謝!!!

北海道ならでは雄大なバイクコースは参加する選手にとっては最高ですが、雨の中、ビニールをかぶってコースに立っていただいたボランティアや交通規制をしていただいた方たちには、本当に寒くて辛かったと思います。
夜中の真っ暗なランコース、雨と寒さに耐えながら、最後まで声を掛けてくださったボランティアのみなさん、本当に本当にありがとうございました。大会は選手ありきではなく、大会を運営する方々がいるからこそ、参加できるのだと改めて思いました。

■ アイアンマンジャパン北海道に是非!!!

人口の少ない町で行う大会は、ボランティアやスタッフの収集が一番の課題だと思います。それにもまして第一回目となると、地元の認知度も低く、本当に大変なことばかりだと思います。そんな中での第一回目のアイアンマンジャパン北海道は、本当にいい大会だったと思います。
レースそのものは一日で完結してしまいますが、私にとってアイアンマンジャパン北海道は2月のエントリーから実に半年間、十分に楽しませていただきました。洞爺湖のスイム、北海道ならではのスケールの大きなバイクコース、景観豊かな湖畔のランコース、そしてボランティアの方々の暖かいサポート。来年以降さらにいい大会になっていくことを期待していますし、全国のトライアスリートに是非参加していただきたい大会です。
アイアンマンジャパン北海道、ありがとうございました。

PROFILE

奥山潤

トライアスロンスタイル編集部員。
ロングもミドルも大好き。トライアスロンを思いっきり楽しみたい。
トライアスロン歴は、六年目。