2015第26回東京都トライアスロン選手権大会 / 2015東京都トライアスロン渡良瀬大会

2015第26回東京都トライアスロン選手権大会 / 2015東京都トライアスロン渡良瀬大会

RACE DATA

開催日 2015/6/28(日)
天候 晴れ
気温 24.6℃(9時)
水温 27.0℃(9時)
エントリー数 302名

取材した人:トライアスロンスタイル編集部

■ 日本一の暑い街にてトライアスロンで熱くなる

毎年、夏の暑さを伝えるニュースで頻繁に名前が挙がる街のひとつ、群馬県館林市。その館林エリアを含む群馬、栃木、茨城、埼玉の4県にまたがる場所にある渡良瀬遊水地で、東京都トライアスロン連合主催の2015東京都トライアスロン渡良瀬大会が開催された。大会当日の6月28日(日)は梅雨真っ只中ながら、天候に恵まれて青空が広がるシチュエーション。朝からかなりの暑さも予想されるなか、大会の幕は切って落とされた。

【2015第26回東京都トライアスロン選手権大会】

■ 最初にエリートレースでヒートアップ

この日の大会は、まず第26回東京都トライアスロン選手権大会から行われる。東京都登録のエリート選手の男子30名が7時20分に遊水地に向けてスタートし、そこから2分後に女子13名がスタートしていく。6時の時点ですでに気温も水温も25℃近くになっていて、エリートのレーススタート時は風もなく湖は穏やかで、スイムは好コンディション。そんな状況下、最初にスイムアップしたのは古谷純平選手で、駆け足でバイクコース上に設けられたトランジションに向かう。古谷選手に続き、続々と男子選手がスイムアップしていくなか、女子のスイムトップは高橋侑子選手。
レースがバイクに移るなか、会場は少し風が吹く状況に。選手権はドラフティングOKのため、何人かの集団となって風よけ役を後退しつつ、この状況でのタイム向上を目指して谷中湖に設けられたコースの周回を重ねていく。ただし、男子、女子どちらのトップも単独で走り、スイムアップ時と変わらぬまま、ランへと入っていく。そしてこれまで築いたリードを保ち、どちらも一度もトップを明け渡すことなく、男子は古谷純平選手、女子は高橋侑子選手が優勝した。ちなみに、古谷選手は一週間前の6月21日に行われたITUトライアスロンアジアカップ(2015/蒲郡)に続けての優勝。また、このレースは東京ブロック代表選手選考も兼ねており、代表枠に入るために各選手は最後まで全力で駆け、フィニッシュゲート近くではハイペースで順位を競う選手たちの姿が見られた。

【2015東京都トライアスロン渡良瀬大会】

■ スイムでは風によるアクシデント発生

エリート選手がゴールを目指してランが行われているなか、2015東京都トライアスロン渡良瀬大会のスタート時間が訪れる。4つのウェーブに分かれて、次々と谷中湖へと入っていく選手たち。すべての選手が無事にスタートし、375メートル先のブイをターンして次々と選手が戻ってくる。そして、トップのほうを泳ぐ選手たち数名が手前側のブイをターンして2往復目に進んでいったとき、予期せぬことが発生した。手前側のブイを固定していたロープが切れ、風に乗って湖上を漂いだしたのだ。
トラブル発生当初、選手たちはターン位置がわからずちょっとした混乱もあったものの、ライフセーバーによってブイが回収され、スタッフが本来のターン位置まで行って人力にてブイを支持。これで混乱も収まり、レースは通常通り継続された。そんなアクシデントのなか、一往復のみのスプリントディスタンスの選手たちがスイムアップしていく。そしてアクシデントが収まったころ、スプリントディスタンスの選手だけでなく、スタンダードディスタンスの選手もスイムを終え、バイクへと向かっていく。

■ 風吹く湖岸で自らの実力を存分に発揮

少し風があるなかで、湖外周および湖を横断するコースを選手たちはバイクで走る。エリートと異なり、こちらはドラフティング禁止となっていて、選手は個々のペースで進んでいく。コースはほぼフラットで、常に視界には湖が入ってくる。開放的なコースで、景観も楽しませてくれる。ただし、ほぼ日に照らされ、時間の経過に合わせて気温も上昇、選手は暑さにも注意を払わなければならない。バイクコース上にはエイドステーションがなく、選手たちは各自用意したバイクボトルで水分を補給し、熱中症予防を図っていた。
多くの選手はロードバイクで参戦、DHバーを取り付けているバイクも少なくない。また、TTバイクで参戦している選手もけっこういるなか、クロスバイクでコースを走行している選手も。自分の乗り慣れたバイクでのレース参加は、ビギナーにとって安心感につながり、エントリーの動機につながる可能性は大いにあるだろう。そんなさまざまなバイク競技が進行していき、スプリントディスタンスの選手から競技の舞台をランに移していく。

■ 暑さが増すなか、全力でゴールを目指す

トランジションからランコースへの出口のすぐそばにエイドステーションが設けられ、ランへと向かう選手の多くはここで水分補給をしてコースへと向かう。また、体を冷やすための冷水も用意され、スタッフから頭や肩に水をかけてもらっている選手も多かった。毎年、暑いなかでの大会開催となっているので、運営側もこのような暑さ対策をしっかり行っている。
谷田川沿いの往復5kmのコースを、スプリントディスタンスは1往復、スタンダードディスタンスは2往復するラン。このコースはほぼどこも日に照らされ、今年も暑いなかでのレースとなった。トランジションからの出口付近に加え、1.5km地点と3.5km地点の2か所にエイドステーションを設置し、選手をサポート。そんな支援を力に変えて、選手たちはゴールに向かって駆けていく。そうしてフィニッシュした選手は、応援に来た仲間と喜び合う人もいれば、ゲートに向かって一礼する人、ゲートをくぐった直後その場に座り込んでしまう人などさまざま。暑さで楽なコンディションではないレースを見事に完走した選手には、参加記念のポロシャツが手渡されていた。

■ 熱いレースを終えた後は冷たいうどん

大会会場には、板倉町特産の冷やしうどんやかき氷などを提供する飲食ブースが出店。選手にはチケットが渡され、冷たいうどんでレース後の体にエネルギーを補給する選手たち。また、暑い会場では、選手にも応援に来ている人にもかき氷は人気だった。そして、14時前に本部テント前でリザルトが貼り出され、選手たちはそれに注目。良い結果を出した選手は、その場で健闘が讃えられていた。
リザルトが確定し、会場では表彰式が行われ、男女別に各エイジグループの上位や、リレーの上位入賞チーム、スプリントディスタンスで行われた高校生トライアスリートや最初に行われたエリートの上位入賞者が表彰された。その後、さまざまな景品が用意された抽選会が行われ、大会のすべてのプログラムが終了。今年の暑くて熱い東京都トライアスロン渡良瀬大会はこうして幕を閉じた。